遂に大手メーカーが軒並み中間流通を通さず直接顧客に販売をする時代を本格的に迎えました。まさしく本当のダイレクトマーケティング時代に入っているわけです。しかし、その大手メーカーが大手広告代理店と大型バジェットで取り組んでいますが、その全てが成功しているわけではありません。 単品通販企業も次のステージを目指すのに新たな商品開発が急務になっており、更に川上に上ってきています。ということで、メーカー型の参入企業に比べ、いわゆる問屋やメーカーと消費者の間に位置するベンダーが通販に関わることがコスト的にますます厳しい時代を迎えています。しかし、彼らの一部も卸し業から脱却を図り、インターネット中心に、独自の商品選定やポリシーのはっきりした品揃えで多くの顧客を獲得している企業もあります。 そういう中で総合通販の難しさが見えてきています。総合通販で実績を残せている企業は、実は中身は総合ではなく、それぞれ絞っているのです。 つまり、最初に商品ありき、そしてそれはターゲットありきです。 そしてその商品とターゲットに合った販売戦略があり、顧客を継続させ囲い込んでいく顧客戦略などトータルなパッケージがダイレクトマーケティングそのものです。 多くのコンサルティングは、この一貫した流れに抜けがあります。 良く言うとそれぞれが専門的になっている訳です。しかし、パーツ、パーツで考えると、本当に大切な顧客本位であるべき考え方が不鮮明になることが多いのです。バリューチェーン分析とソリューションが提示されにくくなります。 マーケティングは企業と顧客の間で価値を生み出してゆくコミュニケーション活動全体のことをさしているはずですよね？